日々の仕事において、予定や作業の管理は誰もが直面する悩みである。
スマートフォンやパソコンが普及した今なお、手帳を手放せない人は少なくない。
なかでもシステム手帳は、使う人の好みに合わせて中身を組み立てられる便利さがある。
私もまた、仕事の管理方法を見直すなかで、システム手帳の魅力に惹かれた一人である。
本記事では、以下の三つの点について、私の経験を綴ることとした。
- なぜ今、システム手帳なのか
- 初めて選ぶときに気をつけた点
- 手頃な価格で見つけた使いやすい一冊について
これから手帳を選ぼうとする方、より良い予定管理の方法を探している方に、この記事が何かしらの参考になれば幸いである。
高価な手帳を求める前に、まずは自分に合った使い方を見つけることが大切だと、私は考えている。
手帳を求めるまでの道のり
これまで私は、ただOutlookのカレンダーに予定を書き込むだけの、何気ない日々を過ごしていた。
計画的な管理とは程遠く、その日その日をやり過ごすばかりであった。
「紙一枚」仕事術でのタスク管理を実践してみて、その都度スケジュールを確認し作業を決定する方法が、いかに非効率的でストレスフルであるかを痛感した。
ここに至り、本格的なスケジュール管理の習慣を身につけることを決意したのである。
なぜシステム手帳なのか
私が綴じ手帳ではなく、システム手帳を選んだわけは三つある。
見た目の良さはもちろんのこと、自分の好みに合わせて中身を選べる点が、完璧主義な性格の私には魅力的であった。
さらに、10月という中途半端な時期であっても、カレンダーを購入すれば、すぐに始められる便利さもあった。
理想の手帳を探して
はじめての手帳選びにあたり、以下の望みを胸に秘めていた。
- 持ち運びやすいバイブルサイズであること
- たくさんの紙を挟めるよう、リング径が20mm程度あること
- ペンを挟めるホルダーがついていること
- できることなら、留めベルトがあること
- 何より、見た目が格好良いこと
文房具店や東急ハンズ、LOFTなどを訪ね歩き、実際に手に取って確かめることにした。
そうして出会ったのが、レイメイ藤井のロロマクラシックと、アシュフォードのディープである。
https://www.amazon.co.jp/レイメイ藤井-システム手帳-ダヴィンチ-ロロマクラシック-DB3014B/dp/B00W4N914W
ロロマクラシック (レイメイ藤井) | ディープ (アシュフォード) | |
価格帯 | ¥24,200 | ¥16,500 |
サイズ | BIBLE | BIBLE |
リング径 | 15mm | 19mm |
素材 | ヌメ皮(牛皮) | 水牛革 |
ペンホルダー | あり | あり |
ベルト | あり | あり |
特徴 | ・クラシカルな雰囲気 ・程よい硬さと張り ・ビジネスシーンに相応しい | ・高級感のある手触り ・しっとりとした革の質感 ・背面にファスナーポケット |
どちらも名高いメーカーの品であり、手に馴染む感触の良さに心惹かれた。
ただし、それぞれに心配な点もあった。
ロロマクラシックは、リング径が15mmと小さく、必要な紙を挟めるか不安であった。
一方のディープは、裏表紙についているファスナーが気になった。このファスナー付きポケットをうまく活用できるビジョンが思い浮かばず、どうしても持て余してしまうのではないかと考えたためである。
とりわけディープは、水牛革の心地よい手触りと、19mmという丁度良いリング径に強く魅かれた。
実は同じアシュフォードに、背面のファスナーを省いた「イシュー」という品があることを知った。これこそ理想の一冊かと期待に胸を膨らませたものの、店頭にはリング径11mmの品しかなく、やむなく諦めることとなった。
思いがけない出会い
幾つもの店を巡るうち、ふとしたきっかけでバインダーコーナーに足を向けた。そこで目にしたのが、レイメイ藤井のリフィルファイル(WBF100B)である。バイブルサイズで、リング径15mm、お値段1500円という品であった。
https://www.amazon.co.jp/レイメイ藤井-リフィルファイル-聖書-ホワイト-WBF100W/dp/B00AO07K54?th=1
初めての一冊として試してみるには、まさにうってつけである。
ペンを挟める場所も、物を入れるポケットも備わっている。
留めベルトこそないものの、合皮と化学繊維で作られた姿は、安っぽさを感じさせない格好良さがあった。
新しい一歩
帰り道、駅前のカフェに立ち寄った。
季節のラテの香りに包まれながら、早速手帳の準備に取り掛かった。
年間の予定表や罫線の引かれたメモ用紙など、130枚ほどを挟んでみる。
ページをめくる際に少し引っかかりを感じたものの、15mmのリングでも思いのほか多くの紙が収まった。
100枚程度に減らせば、快適に使えそうである。
これからの願い
まずは年間の予定表と、一週間の予定を書き込む表を使いこなしたい。
「紙一枚」仕事術で分けた作業を、時間割のように組み込んでいくつもりである。
システム手帳との暮らしは、ここから始まったばかり。
少しずつ工夫を重ねて、自分に合った使い方を見つけていきたい。
そして、いつの日か、憧れのアシュフォード・イシュー(リング径19mm)を手に入れることを、密かな楽しみとしているのである。
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